ハプニング
Yoiyoiです。
さて、今日はハプニングの話をしたいと思います。
時は2012年8月。福島県、いわきのららみゅうという場所で野外ライブを行いました。
当時働いていたライブハウスのメンバーと常連のお客様と行ったわけです。
自分はベースで参加。
そのときの写真です。
で、ハプニングというのは演奏中に起きたわけではありません。
帰宅時に発生したのです。
夕方に終わり、ちょっとお土産やらなんやら買って帰るときです。
メンバーが9人と多かったので、エスティマに4人、セイバーに3人、パジェロイオに2人という構成。
自分は行きはセイバーに乗っていました。しかし、自分自身のベースやエフェクターなどはエスティマに載せていました。
荷物も入れて、帰るときに急にトイレに行きたくなったので、
「トイレ行ってきます」と言いました。
おしっこを済ませ、トイレから出て駐車場に行くと
もう、3台ともいない。
迷子になったか・・・?
しかしいくら探せど車はいない。
携帯で連絡しようにも、携帯を入れていた小物バッグはエスティマの中。
そう、帰りは諸事情によりエスティマに乗る予定だったのです。
ところが、運転手の3人以外はお酒入りまくってベロンベロン状態。
多分、僕が乗ってるものと思って出発した可能性が大。
幸いにも、財布はポッケにあったのですが、携帯がないとどうにもなりません。
お金があるなら公衆電話で・・・という手もあるのですが、このご時世、連絡先なんて覚えていないから無理です。
しかし、唯一のひらめきがありました。それは、ライブハウスの電話番号です。
ライブハウスの電話にかけると、ライブハウスがお休みしている時は、マスターの電話に転送されるようになっているのです。
マスターはエスティマの助手席に乗っています。ということは、連絡がとれるということ!
ライブハウスの電話番号はなんとか覚えていたので、早速公衆電話からライブハウスに掛けました。
よかった。
これでマスターと連絡が取れる・・・。
しかし、いつになっても転送されない・・・。
掛け間違いかと思いもう一度掛けてみる。
やはり転送されない。
ということは
マスターが転送設定し忘れているということ。(せっかちなマスターなので稀にある)
はい
詰んだ。
もう、手段はない。
しかし、人間こういう事態になると妙に冷静になるもので、ここでどうしたらいいか自販機でジュース買って飲んで考えました。
主に3つのプラン。
一つは、電車で帰宅する。
幸い、泉駅まで行くバスがそこそこの本数で出ていて、手持ちのお金も3万ちょっとあったので余裕で東京まで帰れるわけです。
しかし、それを実行してしまうと車組が僕を置いていったことに気づいてららみゅうに戻ってきた場合非常にめんどくさいことになる。
お互い行き違いになって、永遠に会えない可能性アリ。
2つ目は、その場に留まる。
1つ目のプランの真逆だが、別名徳川家康プラン。来るまで待とうホトトギスじゃないけど、受動的な案。
おそらくこれが一番正解に近いのかもしれないが、そのまま気づかれずに東京まで行って全員落ち合ったときに僕がいないことに気づいた場合、ららみゅう自体が18時までなので閉め出されることになる。冬じゃないから凍死することはないが非常に心苦しい展開になる。
もう一つは、もうこの時点で宿をとって宿泊する案。
しかし、どこに宿があるか検索できないし電話予約すらできないためボツ。
とりあえず、まだ日も暮れていないのでららみゅうで待ちました。
はぐれてから30分以上経過。
まだ来ない。
1時間経過
まだこない。
時はもう18時に迫っている。店内も片付けする様子が見受けられたため、ちょっと居づらくなったのでとりあえず外に出ます。
当時はイオンモールもなかったので、近くのローソンで雑誌を読んで時間をつぶしていました。
もう1時間半は経過したか・・・
さすがに店内にいすぎなので、外に出てフラフラ歩きまくってました。
なんだか悲しくなってきて、このまま誰も来てくれないのかと思うようになりました。
いっそのこと駅まで歩こうかと思い、とぼとぼ歩いて泉駅まで行きました。
確かそのときもう19時をちょっと過ぎていた記憶がある。
駅の外のベンチがあって、そこで座って途方に暮れていました。
とりあえず親には連絡しないといけないと思い、公衆電話で「今日帰れないかもしれないけど心配しないで」と言いました。本当のことは言えなかった。。。
20時くらいになって、もうそろそろ電車に乗らないと上野までしか帰れないというオチになりそうだったので、特急の切符を購入する段取りをとろうとしたとき・・・
泉駅のロータリーに1台の車が
最初は特に気にしなかった。しかしよく見ると
セイバーだった!
車内からバンドメンバーが勢いよく降りてきた。
「いた!!!よかった!!!!ごめん!!!!本当にごめん!!!」
ものすごい謝られたが、僕ももう涙が溢れてきて泣いてしまった。
そしたらすぐさま他のメンバーがおそらくだがマスターに電話していた
「マスター!?いたいた!けいちゃんいたいた!!!泉駅のロータリーにいた!」
車内でものすごく心配されたが、なんでこんなことになったのか聞いたらこのような状態だった
帰る際、あるバンドメンバーにトイレに行くと伝えた
しかし泥酔していたのでバカ話していてついうっかり失念
エスティマに乗る予定だったのに乗っていないことを不審に思ったマスターは他のメンバーに「けいちゃんは?」と聞いたが、「他の車に乗ったんじゃない?」と言ってそれを鵜呑みにして出発
東京に着いたら打ち上げしようという話で盛り上がり、車はそのまま常磐道へ・・・
東海PAにトイレ休憩と酔い覚ましで寄った際、ライブハウスの女性店員が僕にアイスの差し入れをしようとした時、いないことに気づいてセイバーとパジェロイオを確認するも乗っていないので大騒ぎに。
携帯に連絡するも携帯が車内にあることに気がついてさらに大騒ぎ。
セイバーのドライバーがららみゅうに戻り探すから他のメンバーは東京に戻ってと言っていたが、マスターは僕がどんな行動しているか分からないが、長年の経験でそんなに遠くへは行ってないと判断し、手分けして探すため3台で捜索することに。
那珂インターを降りて、逆方向の常磐道下りに入り、猛スピードでららみゅうに向かう
ららみゅうに着いた3台だがもうすでに営業終了。エスティマは湯本駅、セイバーは泉駅、パジェロイオは小名浜周辺の主要道路を捜索。
そして泉駅に着いたセイバーが僕を見つけた
という流れ。
とりあえず、泉駅に他の2台も到着し、マスターに抱きしめられました。
「もうほんと、責任は全部こっちにある!ごめん!もう、完全に酔いが覚めた!」と
そして、ライブハウスの女性店員にも抱きしめられました。
「もう~・・・!ほんとに良かった!」と
2人とも泣いてたもんね。。。
少し時間が経ってみんな落ち着いたところで、また常磐道に乗って東京まで帰りました。
しかし、ライブハウスに着いたときは既に23時を越えていた。
ここから片付けてベースを持って帰るとするともう自宅最寄り駅まで帰れない。
そのことを説明したらマスターが
「わかった!じゃあ俺が家まで送る!」と
マスターは千葉に住んでいる。真逆の方向なんでそれはさすがに悪いと思ってお断りしたが
「今回は俺が責任をとるから、こんなお詫びの形になっちゃうけど責任とらせてくれ」と・・・
60過ぎた大の大人が24歳の僕に頭を下げるなんて・・・。
ここまでされちゃ、断れない。
家に帰ったのは1時近かった。
これが僕のハプニングです。
もうそのライブハウスとは疎遠になってしまったけど、また行こうかな。
では
終わります。
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